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お客様と社員が一番望んでいること
2026.02.27
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2005年度の公共広告優秀賞を受賞した作品で、命の大切さを訴えたCMがあります。
命は大切だ。命を大切に。
そんなこと何千何万回言われるより
「あなたが大切だ」
誰かがそう言ってくれたら、それだけで生きていける。
「一人の人間として、大切にされている。」そう感じること。これこそ、すべての人間が根源的に求めていることです。
逆に、自分は大切にされていない。必要とされていない。雑に扱われている。などを感じたときには、強い怒りや失望などの感情を抱き、その感情に基づいた行動をとります。
クレームの本質もここにあります。すなわち、こちらの対応を通じて「私は大切にされていない。」と感じたからこそ、怒りや失望の感情が湧き、クレームという行動をとるのです。
では、「大切にされたい。」この思いは、具体的にどのような「要求」として存在するのでしょうか?それは大きく以下の2点です。
① 頼むから、私に嘘をつかないでくれ。
② 誰か、私の心の声を聴いてくれ。
①について、次のような脳科学の研究結果が存在します。私たちの脳は、一日に約500Calのエネルギーを使います。そのうち、意識領域で使っているエネルギーが1割。9割は無意識領域で使われていることが分かっています。
この無意識領域で使われている膨大なエネルギーの多くは、どのような用途で使われているのでしょうか。それは、相手の「言葉や態度の奥に潜む嘘」を見抜くために使われているのです。すなわち、どれだけこちらが取り繕っても、胡麻化しても、美しい言葉を使っても、そこに嘘を隠していれば、相手は無意識にその嘘に気付いているのです。
そして、顧客は遠ざかり、部下を小さく傷つけ続けるのです。
②について、心の声を聴くとは、具体的にどういうことでしょうか。
それは、「相手の関心に関心を寄せる」ことです。相手に関心を持つのではなく、相手が生活や仕事で「関心があること」に、関心を持つのです。対話の重要性はここにあります。そして、その相手の関心に対し、それがいかなるコトでもまずは共感し、誠実に向き合っていく。
嘘をつかず、相手の関心に関心を寄せて正対する。それが、相手を大切にするということなのです。
目の前の人を大切にすることで、自分もまた、大切にされる存在となります。
このことを意識して、目の前の人を「心から大切に」していきましょう。
辰己屋金属株式会社 代表取締役社長 奥出真通