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パイプ曲げ加工の不良が出た時の見直しポイント|材質と条件の確認順

2026.02.11

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パイプ曲げ加工で不良が出ると、まず加工条件だけを疑いがちです。

しかし実際は、材質や材料状態、図面の前提まで含めて確認しないと原因が残ります。

ここでは、割れ・つぶれ・シワ・寸法ズレなどが出た時に、何から順に見直すべきかを整理します。
 

最初にやること:不良の種類を言葉で固定する


不良といっても現象が違えば原因も対策も変わります。

・割れなのか?
・つぶれなのか?
・シワなのか?
・角度や位置のズレなのか?
・外観の傷なのか?


発生箇所と発生頻度も合わせて整理します。

これが曖昧だと、対策を打っても効いたかどうか判断できません。
 

材質の確認:同じ材質名でも状態が違う


次に材質と材料条件を確認します。

材質名が同じでも、硬さや加工履歴で曲げやすさは変わります。

ロットが変わったタイミングで不良が増えたなら、材料起因の可能性が上がります。

外径、肉厚、公差のばらつきも曲げ品質に直結します。

まずは材料の仕様と実測が合っているかを押さえます。
 

図面条件の確認:曲げRと許容が現実的か


曲げ不良は、図面条件そのものが厳しすぎる場合にも起きます。

曲げRが小さすぎる。

肉厚に対してつぶれ率の許容が厳しい。

端面からの寸法がシビアすぎる。


こうした条件だと、加工側が無理をして不良が出やすくなります。

必要機能に対してどこを優先すべきかを整理します。
 

加工条件の確認:つぶれと割れで見る点が違う


割れが出る場合は、外側の延びに耐えられていない可能性が高いです。

曲げRの見直しや、材質変更の検討が効くことがあります。

つぶれやシワは、内側の圧縮が影響します。

保持方法や曲げ方法の選定で改善できる場合があります。

不良の種類ごとに、効きやすい打ち手を当てます。
 

検査と基準の確認:合否がぶれていないか


不良が増えたように見えて、実は検査基準が曖昧なだけのケースもあります。

・どこを測るか
・どう測るか
・どこまでを許容とするか


これが共有されていないと、良品が不良になったりその逆も起きます。

試作段階で基準を決め直すと、判断が安定します。
 

まとめ:原因は一つに決めつけず順番に潰す


パイプ曲げ加工の不良は、材料、図面条件、加工条件、検査基準が絡み合って起きます。

不良の現象を固定し、材質と材料状態を確認し、図面条件の妥当性を見てから加工条件を詰める。

この順番で進めると手戻りが減ります。

パイプ曲げ加工の不良や材質選定、検査基準の整理でお困りの際は、辰己屋金属株式会社までお問い合わせください。


辰己屋金属株式会社 代表取締役社長 奥出真通

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