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パイプ曲げの寸法ズレを減らすには。基準の取り方と測り方

2026.02.18

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寸法ズレは「曲げの腕」だけでは減らない


パイプ曲げの寸法ズレは、加工条件の問題と思われがちです。
しかし実際は、基準の取り方と測り方が曖昧なまま進むことで起きるケースが多いです。
同じ部品なのに測る人や測る場所で数値が変わる。
図面は合っているのに組立で入らない。
こうしたズレを減らすには、加工前に基準を揃えることが近道です。
 

どの寸法が重要かを決める


最初に、寸法を全部同じ重さで扱わないことが大切です。
・組立で効く寸法
・他部品と干渉する寸法
・見た目に影響する寸法
まずはどれが最重要かを決めます。
重要寸法が決まると、基準面と測定方法も決めやすくなります。
 

端面基準か中心基準かを統一する


パイプ曲げでズレやすいのは、どこを基準にして寸法を追うかが現場ごとに違う時です。
端面から曲げ位置までを取るのか。
中心線で取るのか。
直線部のどこを基準にするのか。
この前提が揃っていないと、加工側は合わせようがありません。
図面上の基準を、現物でどう再現するかまで決めておくとズレが減ります。
 

測定位置と当て方で数値は動く


曲げ部は形状が変化するため、測る位置で結果が変わります。
角度はどの線を基準に読むのか。
曲げ位置はどこまでを直線部とみなすのか。
測定器の当て方や押さえ方でも数値は動きます。
だからこそ、測定位置を決めて共有することが重要です。
必要なら簡単なスケッチで「ここを測る」を明示すると伝わりやすいです。
 

再現性を上げる一番早い方法


量が増えるほど、人の測り方に頼るとばらつきます。
寸法ズレを減らすには、治具やゲージで基準を固定するのが効果的です。
・曲げ角度の確認
・曲げ位置の確認
・端面からの長さの確認
こうした項目は、治具化すると合否判断が速くなり、手戻りも減ります。
試作段階で治具前提の確認ができると、量産が安定しやすいです。
 

外径と肉厚のばらつきを見落とさない


寸法ズレは加工だけでなく材料条件にも左右されます。
外径や肉厚のばらつきがあると、曲げの出方が変わることがあります。
ロット変更でズレが増えた場合は、材料起因の可能性も疑います。
材料商社として材料から見直せる体制があると、原因切り分けが早くなります。
 

基準と測り方を先に揃えるとズレは減る


パイプ曲げの寸法ズレを減らすには、重要寸法を決め、基準の取り方を統一し、測定位置と当て方を共有することが基本です。
量産では治具やゲージで再現性を上げると効果が出やすいです。
パイプ曲げの寸法管理や測定方法の整理でお困りの際は、辰己屋金属株式会社までお問い合わせください。

辰己屋金属株式会社 代表取締役社長 奥出真通

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